
海外の大学院に進学し、物理・化学を学び、学位を得るーそれは日本ではあまり聞き慣れない選択肢かもしれません。しかし、その数年間の挑戦は、あなたの価値観を揺さぶり、研究者として、そして一人の人間としての世界を大きく広げてくれる、かけがえのない経験となります。
しかし、いざ学位留学を目指すとなると、「どの国・どの大学を選ぶべきか」「どんな研究環境が自分に合っているのか」といった悩みが出てきます。物理・化学は特に、研究テーマや指導教員との相性、設備環境、研究室の文化が成果に直結する分野です。ネットで得られる情報だけでは、その実態を掴むのは決して簡単ではありませんし、実際に現地を見に行くのもハードルがあります。
そこで本説明会では、物理・化学分野の海外 PhD に在籍する3名の登壇者と、海外修士課程を修了した司会者1名をお招きし、出願プロセスから研究室選び、実際の研究生活、日常の暮らし方、そして卒業後のキャリアまで、「物理・化学系だからこそ知りたい情報」をお届けします。今回の登壇者は専攻もバックグラウンドもさまざまなので、参加者の皆さまもきっと自分に近いロールモデルを見つけられるはずです。
物理・化学の大学院留学は、国内進学や就職とは異なる“第三の選択肢”です。日本での既定路線から一歩踏み出すことに不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、海外の研究現場には、挑戦を求める人にこそ開ける新しいチャンスと刺激的な日々が待っています。世界の研究者と肩を並べ、物理・化学の最前線で勝負してみたい──そんな思いを持つ方にとって、本説明会が新しい一歩のきっかけになれば幸いです。
【概要】
主催: 米国大学院学生会
後援: 船井情報科学振興財団
日時: 2026年1月14日(水)10:00~12:00
会場: オンライン(Zoom開催)
参加費:無料
参加方法:こちらのフォームより事前登録をお願いいたします。事前登録いただいた方々にZoomのリンクをお送りさせていただきます。
※本説明会は、出身・在籍大学に関係なく、どなたでもご参加いただけます。社会人の方のご参加もお待ちしております。
【プログラム】
第一部 講演会
10:00-10:10 講演全体説明
10:10-10:35 内藤 直樹 (Harvard University, Chemistry and Chemical Biology, PhD課程在籍)
10:35-11:00 塩津 颯人 (Caltech, Chemistry, PhD課程在籍)
11:00-11:25 妹尾 歩 (University of Colorado at Boulder, Physics, PhD課程在籍)
第二部 パネルセッション
11:25-11:40
登壇者3名がパネリストとなり、事前登録フォームでいただいた質問を題材に討論します。留学に行く際の悩みからキャリアへのつながりまで、様々なバックグラウンドの登壇者による、ここでしか聞けないリアルな体験談を聞くことができます。会場からのご質問も大歓迎です。
第三部 懇親会
11:40-12:00
登壇者3名と司会が4つのブレイクアウトルームに分かれ、参加者の皆様からの個別の質問にお答えします。興味がある登壇者へ気軽に質問をしてください。
【講演者/司会者プロフィール】
内藤 直樹

2023年3月、東京大学工学部化学生命工学科卒業。同年よりHarvard University Department of Chemistry and Chemical Biology 博士課程に在籍、現在3年目。博士課程での専門分野は新規有機分子触媒としての応用を指向した典型元素化合物の合成とその物性研究。江副記念リクルート財団学術部門奨学生。X/Twitter
塩津 颯人

2022年12月、ハーバード大学をChemistry and Physics専攻で卒業 。在学中は、複雑なキラル有機化合物の合成を可能にする新規有機触媒の研究を行なった。卒業後は、米国の大手製薬会社であるGilead SciencesにResearch Associateとして入社し、抗がん低分子医薬品の開発に携わった。2024年9月よりカルフォルニア工科大学(Caltech)化学部博士課程に在籍し、新規サマリウム触媒の開発に取り組んでいる。JASSO 海外大学院学位取得型奨学生。
妹尾 歩

2021年3月、京都大学理学部を卒業。同年9月より University of Colorado Boulder, Physics 博士課程に在籍。専門は、光ピンセットを用いた冷却原子のコントロールとその量子技術への応用。現在五年目。船井情報科学財団奨学生。
南埜 早紀

2023年3月、神戸大学工学部応用化学科を卒業。同年9月より University of California, Los Angeles(UCLA)Chemistry and Biochemistry 修士課程に在籍し、2025年6月に修了。在学中は、新規抗がん剤の有機合成、in vitro/in vivo における薬効評価、ならびに既存抗がん剤の耐性機構の解明に関する研究を行った。現在は Thermo Fisher Scientific US 臓器移植診断部門の R&D Cell Biology チームにて Scientist として勤務。JASSO 海外大学院学位取得型奨学生。平和中島財団奨学金合格者。LinkedIn