「アメリカ留学と私」髙橋津田塾大学学長

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アメリカ留学と私

髙橋裕子津田塾大学学長

アメリカ留学は私の成長に大きな役割を果たしています。 

文部省(当時)の奨学金を取得して、1981年からカンザス大学大学院歴史学研究科に留学しました。2年目にはロータリー財団の奨学金にも支援していただき、M.A.を修了。84年から89年までは同大学の教育学研究科で研鑽を積み、Ph.D.を取得しました。

専任教員になってからも2003年から04年までをスタンフォード大学、そして再度、13年から14年までをウェルズリー大学で、それぞれの時期にフルブライトスカラシップを得て客員研究員として研究三昧の時間をいただきました。このような機会を得られたことに深く感謝しています。

振り返ってみますと、20代から30代、40代、50代と、それぞれの年代に、たとえ短くても留学する時間を持っていたことになります。中西部で過ごした20代から30代の留学期間は最も長く、私自身のキャリアの土台を形成した、人生の重要な段階でした。40代での留学は西海岸で、キャンパス内にあるコンドミニアムに小学5年生の子どもと共に暮らしました。お子さんのいるご家族との地域での交流も含めて、とても充実した時間を過ごしました。50代では東海岸の女子大学で、キャンパス内にある若手教員用の歴史ある住宅に住み、きわめて貴重な学術交流を経験することができました。

専門分野がアメリカ研究ですので、書籍や論文等の文献から得られる情報だけでなく、アメリカに行き、多様な人びとと交流しながら、生活を通して学ぶことに大きな意義があると考えています。留学するには多くのエネルギーが必要ですが、得るものは語り尽くせないほどたくさんあり、その影響も人生を通して継続します。

皆さまにもぜひ積極的に留学する機会を探していただき、その醍醐味を味わってもらいたいと願っています。

<津田塾大学HP Plum garden> https://pg.tsuda.ac.jp/lifework/takahashi_sensei.html

<LAXIC 学生インタビュー> https://laxic.me/interview/2017/09/vol91

<Women’s Innovation> https://womensinnovationfu.wixsite.com/womens/single-post/2017/07/16/%E6%B4%A5%E7%94%B0%E5%A1%BE%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E8%A8%AA%E5%95%8F

髙橋裕子 津田塾大学学長