海外大学院学位留学ー「知は国境を越える」ー
海外の大学院に進学し,学位を得るーそれは日本ではあまり見慣れない選択肢かもしれません。しかし,ご存知でしょうか。海外のトップの大学院では,優秀な大学院生のほとんどが学費を免除される上に,生活費を賄うための給料も支給されています。経済的な心配のない環境で,充実した環境と優秀な同僚たちに囲まれ,好きなことに熱中できる毎日です。そんな魅力的な選択肢が,ただ見知らぬものであるが故に見過ごされてしまっているとしたら,それは大変もったいないことです。
本説明会では,みなさんに学位留学をもっと身近に感じて頂けるように,様々な観点から大学院留学というキャリアについての情報提供を行いたいと思っています。「海外大学院でしか得られない経験は?」「出願はどうやって?」「卒業後の進路は?」など,様々な疑問を準備してお越しください。留学経験を持つ先輩があなたの疑問にお答えします。今回の登壇者6名は全員が東京大学の卒業生で、大学卒業後に海外のトップスクールに留学したという共通点を持つ一方で、分野、留学歴、留学の動機などは様々です。バックグラウンドに関わらず、参加者の方それぞれにとってのロールモデルがきっと見つかることと思います。
海外大学院留学は就職,進学に次ぐ第三の選択肢です。これは日本での「既定のコース」から外れてしまう,比較的ハードルの高い選択肢であるかもしれません。しかし,その先には刺激的で数奇な経験と,世界を舞台に活躍する道があなたを待っています。学位留学を通じて世界で勝負してみたいみなさん,ぜひ説明会に足を運んでみてください。
主催: UT-OSAC、米国大学院学生会
共催: 東京大学社会連携本部卒業生部門
後援: 船井情報科学振興財団
日時: 2019年7月21日(日) 14:00-17:00(説明会),17:00-19:00(懇親会)
会場: 東京大学本郷キャンパス工学部2号館213教室
(説明会終了後、工学部2号館展示室にて懇親会を開催)
参加費: 無料
事前登録
参加をご希望の方はこちらより事前登録をお願いします。
(事前登録がなくても参加いただけますが、満席の場合は事前登録者の入場を優先させていただきます。)
本説明会は参加費無料で、一般参加も受け付けています。社会人の方・他大学の方もふるってご参加ください。例年,約200名ほどの参加者のうち、6割が東京大学の学生、3割が他大学の学生、1割ほどが企業にお勤めの社会人という人数比での参加をいただいています。
事前資料
- 事前配布資料
米国大学院学生会が発行しているニュースレターの特別号で、大学院学位留学に関する基本的な情報(特に出願について)がまとめられています。これを読んでから説明会に参加すると理解がスムーズかと思います。 - 米国大学院学生会紹介スライド
本会を主催する米国大学院学生会、スポンサーとなっている船井情報科学振興財団の活動をまとめた資料です。
プログラム
プログラムは予告なく変更する可能性があります。また、各セッションの開始時刻は進行の都合により前後することがあります。より詳しいプログラムの説明は東大新聞オンラインの記事をご覧ください。
(なお、登壇者への質問はslido.comから説明会中は常時受け付けております。アクセスコード「mit」を入力してオンラインでご質問ください)
14:00-15:10 大学院留学経験者による講演会
講演1「大学院学位留学のシステム」(田主 陽)講演資料
講演2「留学生活について」(尾花 満衣子)講演資料
講演3「留学後のキャリア形成」(渡辺 悠樹)
15:20-17:00 大学院留学準備に関する講演とパネルディスカッション・質疑応答
ミニ講演+パネルディスカッション1「留学準備と合格の決め手」(進行:菊池 信之介)講演資料
ミニ講演+パネルディスカッション2「英米の大学院の違いと進学先の選択」(進行:向山 直佑)講演資料
ミニ講演+パネルディスカッション3「必要とされる英語力と勉強法」(進行:広本 優佳)講演資料
その後、質疑応答セッション
(質問はslido.comから、アクセスコード「mit」を入力してオンラインでご質問ください)
17:00-19:00 懇親会
講演者・パネリスト プロフィール
渡辺 悠樹(東京大学大学院 物理工学専攻 准教授、University of California, Berkeley, Department of Physics, Ph.D.)
2010年東京大学理学部物理学科卒業。一旦はそのまま修士へ進学するも、2011年8月に渡米しUC Berkeley Ph.D.課程との二重在籍に。2012年東大から修士号、2015年UC BerkeleyからPh.D.を取得。MITでの半年間のポスドクを経て、2016年より東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻にて講師、現在は准教授。専門は物性理論。留学2年目から3年間本庄国際奨学財団の奨学生。
田主 陽(Massachusetts Institute of Technology, Department of Chemistry, Ph.D.課程)
2014年東京大学理学部化学科、2016年同大学院理学系研究科修士課程をそれぞれ卒業後、2016年9月よりマサチューセッツ工科大学(MIT)の博士課程に所属。専門は無機化学・錯体化学・有機金属化学で、現在は金属とリン配位子が協奏的に化学反応を促進する次世代型触媒の開発に取り組んでいる。Funai Overseas Scholarship奨学生(2016-2019), 本庄国際奨学財団奨学生(2019-)。
尾花 満衣子(California Institute of Technology, Department of Chemistry and Chemical Engineering, Ph.D.課程)
2014年東京大学工学部化学生命工学科を卒業、同大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻に進学した後、2015年9月よりカリフォルニア工科大学(Caltech)の博士課程に在籍。専門はケミカルバイオロジー・タンパク工学で、現在は遺伝子暗号の拡張によるバイオマテリアルの創成に取り組んでいる。中島記念国際交流財団奨学生(2015-)。
向山 直佑(University of Oxford, Department of Politics and International Relations, DPhil (Ph.D.)課程)
2015年東京大学法学部卒業。在学中にトロント大学に交換留学。2017年に同大学院法学政治学研究科修士課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC1)を経て、2017年9月よりオックスフォード大学政治国際関係学部博士課程に在籍。博士論文のプロジェクトでは、石油を中心とする天然資源の存在が、旧植民地における主権国家の成立過程に与えた影響について研究している。経団連国際教育交流財団ならびにKDDI財団奨学生。
菊池 信之介(Massachusetts Institute of Technology, Department of Economics, Ph.D.課程進学予定)
東京大学経済学部卒業(卒業生総代、経済学部主席)、同大学院経済学研究科修士号(経済学)取得。マッキンゼー・アンド・カンパニー勤務を経て、2019年9月より Massachusetts Institute of Technology, Department of Economics, Ph.D. 課程に進学予定。マクロ経済学や計量経済学の手法を用いて、経済成長と格差、テクノロジーが労働市場にもたらす影響、ならびにそれに伴う最適な政策対応について研究。中島記念国際交流財団奨学生(2019-2022)。
広本 優佳(University of Oxford, Departmemt of English Language and Literature, DPhil課程進学予定)
2015年東京大学文学部を卒業し、2017年東京大学人文社会系研究科修士課程を修了。日本学術振興会特別研究員(DC1)を経て、2019年9月よりオックスフォード大学博士課程に進学予定。専門は18-19世紀イギリス小説。初期19世紀イギリスにおける歴史小説ジャンルの確立に対話のモチーフが与えた影響を考察している。日本学生支援機構海外留学支援制度(大学院学位取得型)奨学生(2019-22)。
関連記事など
- 東京大学新聞(紙面版) 2019年6月18日 大学院特集号
登壇者の田主さんが留学体験記を寄稿しました。 - 東大新聞オンライン さらなる「タフでグローバル」を求めて【MIT博士課程への進学】
上記の田主さんの記事のオンライン拡大版記事です。 - 東大発オンラインメディア UmeeT 「もっと自由に国を選んでいい」東大卒業生が語る海外大学院という選択
登壇者の渡辺さん、向山さんがインタビューに答えました。 - 化学ポータルサイトChem-Station内 関連記事
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